軽元素の安定同位体を指標に用い地球や海と生物の間の物質循環を調べています。

 

海洋に溶けている微量気体成分や栄養塩の消長は生物の活動と密接に関わっています。これらの生物に関わる化合物は炭素・水素・酸素・窒素といった軽元素で構成されているため、軽元素の安定同位体指標に着目し、温室効果気体や栄養塩の生物地球化学的な循環の解明を目指しています。様々な微量気体成分や栄養塩について新しい分析方法の開発を行い、未踏領域の開拓に取り組んでいます。

研究は以下の研究費に支えられています。

 

科研費

平成20-21年度 若手研究(B)(個人)

「三酸素同位体指標を用いた亜酸化窒素の挙動解析」

平成20-23年度 基盤研究(B)(一般)(分担)

「硝酸の三酸素同位体組成を指標に用いた大気から沈着した窒素の環境動態解析」

平成23-25年度 若手研究(B)(個人)

「ナノモル水素安定同位体定量法を応用した遠隔火山噴気温度測定手法の開発」

 平成26年度~ 挑戦的萌芽研究(個人)

「硝酸の三酸素安定同位体組成定量法を応用した海洋における新生産定量方法の提案」

 

民間助成金

平成17年 笹川科学研究助成 

「海洋表層における非メタン炭化水素と有機ハロゲン化合物の生成・分解過程の解析」

平成18年 昭和シェル石油環境研究助成金萌芽的研究 

「植物から放出されるオゾン層破壊物質の評価」

平成19年  クリタ水・環境科学振興財団研究助成萌芽的研究 

「貧栄養湖における大気由来硝酸の定量」

平成23年 笹川科学研究助成 

「水素安定同位体分析手法の開発による溶存メタンの挙動解析」

 

その他

平成16年度 COE若手研究者共同研究プロジェクト(分担)

「海洋生物による微量気体成分の放出について」

平成17年度 COE若手研究者共同研究プロジェクト(分担)

「培養実験による海洋性藻類からの微量気体6成分生成経路の解明」

平成18年度 COE若手研究者共同研究プロジェクト(分担)

「培養実験による海洋性藻類からの非メタン炭化水素の生成経路の解明」

 

海外渡航費

2006年度第二回鳥居基金 2006年AGU Fall Meeting における論文発表「硝酸の高感度三酸素同位体組成定量法の開発」

平成21年度海外発表促進助成 (財団法人日本科学協会) SOLAS Open Science Conferenceにおける論文発表「Tracing atmospheric nitrate in surface ocean using the triple oxygen isotopic compositions as tracers」

Contact

小松 大祐

東海大学海洋学部海洋地球科学科

 

〒424-8610 静岡県静岡市清水区折戸3-20-1

054-334-0411(代表)内線2210

 

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